妖狐の瞳に恋をした
午後は入浴介助。

分かってはいたけど、皆さん裸で・・・

女の人相手なのにちょっとためらってしまう

流石に仕事だからだけど、ちょっと恥ずかしかったりするわけで

微妙な気持ちになってしまった。

「笠井さん、恥ずかしがってちゃダメよ。

 介助されている人の方が恥ずかしいでしょ」

確かにその通りだ。

「髪の毛、ドライヤーで乾かしたら、少しセットしてあげて。

 女の人はいくつになっても綺麗にしてもらったら嬉しいでしょ」

「はい!」

確かに綺麗になったら嬉しいはず、私も頑張ろう。

ブラシで綺麗に髪の毛を整えてあげると

「まあ、綺麗にしてくれてありがとう。」

ニッコリと微笑んでくれた。

今日一番の幸せを感じた瞬間かも
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