妖狐の瞳に恋をした
ヒスイの瞳
_____梅雨の時期に入った


学校は、来月にある介護実習に向けての実習対策で大変だ

二人一組になって、車いすの練習や歩行の介助、ベットからの

移動など・・・

「萌!ちょっと待って!スピード早いよ~。

 怖いから、もう少しゆっくり車いすを押して・・」

「うっそ~!?結構ゆっくり押してるよ~。

 瑠璃は怖がりなだけなんじゃないの~」

「ホントだから、変わってみて。萌が座ってね」

「イヤ!ちょっと、瑠璃!わざとしてない、怖いから・・」

「ほら、やっぱり怖いでしょ。目線が低い分怖さも増すね」

「ホントだよね~、車いすがこんなに怖いとは知らなかったよ~」

実習で初めて知ることも多かった・・

私は萌と組んでなので、気兼ねなく出来たが、これが他人なら

私も相手もこうはすんなりいかないのだろう

頭で考えていたよりも重労働で気を遣う仕事なのだと思った

介助する人が男の人だったら・・・

今まで男の人と触れ合う機会なんてなかったから、同年代の男子

には緊張してしまい少し抵抗がある。

学校にはもちろん男子もいるが、出来るだけ避けていた

お年寄りの人なら・・・大丈夫だろう・・多分・・
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