妖狐の瞳に恋をした
狐の置物の翡翠に向かって、私は話しはじめた。

「翡翠・・・会いたいよ・・・。

 本当は、離れたくなかったの。

 でも、私は翡翠のこと好きなのに、翡翠はそうじゃないのが

 辛かった。責任で一緒にいてほしくないよ・・・。

 初めてのキスだって、翡翠とが良かったのに・・・。」

心の内を話すと、少し気持ちも落ち着いてきた

萌には急に帰ったことを謝っておこうと電話をした

「もう、瑠璃ったら急にいなくなってるんだもん、ビックリするじゃない」

「ゴメンね。でも、空さんとか、もう男の人は紹介しなくていいから。」

「私こそ瑠璃の為って思っていたけど、迷惑だったよね」

「うん、私のこと考えてくれたんだよね。期待に沿えなくてゴメンね。」

「いいよ~、空君には私から断っておくね」

「うん、お願いします」

萌と話ができて良かった。

空さんとはもう会いたくなかったから。
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