妖狐の瞳に恋をした
翡翠の両親
翌日はとっても爽やかな秋晴れの日となった。

「ご両親とは、何処で会うの?」

「あ~、親の働く会社で会う事になってるんだ。

 ここから電車で20分くらいかな。」

「そうなんだ、会社なんかに行って大丈夫なの?」

「大丈夫だよ。よし、行こう」

二人で手を繋ぎ歩く、電車に乗ると周りの翡翠に向ける視線に気が

ついた。翡翠はとってもカッコいい。

180㎝は超えるだろう身長に細身で、腰まである白銀の髪にエメ

ラルドグリーンの瞳・・・かなり目立つ。

その隣が私みたいな地味な女って・・・改めて自覚し、落ち込んでいく

「瑠璃、俺達は二人でひとつ、この耳飾りのように対なんだ。

 なにも、心配に思うことなんてないだろ」

翡翠は私の考えていることなんて、お見通しのようだ。

「うん、そうだね。私は、翡翠を信じてついていくだけだよね」

「そう言う事!」

お互い微笑み合うと、丁度、目的の駅についたようだ。

 
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