妖狐の瞳に恋をした
新居
程なくして車は建物の地下駐車場に入っていった。

「では、私はここで失礼します。」

「浅葱さん、ありがとうございました。皆さんにもよろしく

 お伝えください。」

「はい、時々は珊瑚にも会いにいらしてくださいね。」

「はい」

浅葱さんと別れると、エレベーターに向かう。

部屋は5階らしい。エレベーターの扉が開くと、目の前にドアがあった。

この階には、この部屋しかないようだ。

「ここが、俺達の新居だ。」

翡翠がドアを開けると、広い玄関があった。

「うわ、凄い!」

「こんなところで驚いてもらっては困るな。ほら、中に入るぞ」

促され中に進むと、40帖はあろうかという広いリビング

「凄い!本当に、ここに住むの?」

「あぁ、ここが俺と瑠璃の部屋。部屋を案内する」

そう言うと、私の手を取って各部屋を案内し出した。

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