意地悪な幼馴染は逃げた初恋を追いかける。


「颯―、ごめんっ、遅れた?」


その時教室に駆け込んできた女子が、大声で叫んだ。


「大丈夫。まだ2分前だよ、ギリギリ」


「よかったー」


どうやら颯の推薦者の女の子らしい彼女は、傍目に見てもものすごく可愛かった。

颯の隣に座った彼女に、他のファイナリストが話しかける。


「え、颯の推薦者さん?

めっちゃ可愛いじゃん。

ミスコンファイナリストかと思った」

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