意地悪な幼馴染は逃げた初恋を追いかける。

その後も佐々木遥希が現れることはなく、15分が過ぎてしまった。

昼休みは1時間しかない。

もう、説明始めた方がいいんだろうか。

でも、青山くんも戻ってきてないし……


内心でめちゃくちゃ焦る私に、


「ちょっと、委員さん。
どうするのー?」


「俺、待ちくたびれたー」


ファイナリストと推薦者の人たちから不満の声。


「……す、すいません!」


慌てて頭を下げる私に、彼ら彼女らは眉をひそめた。


「いや、謝らなくてもいいけど。

この先どうするの?

2番さん、来ねえし。

説明会、やるの、やらないの?」


「そ、れは」


「しっかりしてよー」


「はっきりいってくれないとか困るし」

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