これからもずっと君のとなりに。


みんなに謝らないとな、特に秀にぃに。


私がそんなことを考えていると、ドアがコンコンとノックされた。


「梨那ちゃん起きた?」


…え?

なんとびっくり。


扉越しに聞こえてきたのは、綾乃ちゃんの声だった。


「うん、起きてるよ…」


私が戸惑いがちに返事をすると、ゆっくり扉が開かれて現れたのは、やっぱり綾乃ちゃんだった。


「梨那ちゃんおはよう。よく眠れた?」


朝早いにも関わらずニコニコ笑顔な綾乃ちゃん。


「…うん、眠れたよ。ごめんね、昨日は途中で寝ちゃったみたいで。」


「そんなのいいのいいの。誰も気にしてないから。それより聞いて、梨那ちゃん!なんと、今日からみんな、しばらくここに住むことになりました!」


……………ん?

い、今何て言った?


きょうからみんな、ここにすむ…?
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