これからもずっと君のとなりに。

…へー。


あ、そう言えば望月って人聞いたことあるな…


「ねぇ、そう言えば望月って人、新入生代表挨拶してなかったっけ…?」

「そうそう。多分梨那が断ったから、望月君に回ってきたんじゃない?」


まあそうだろうね〜


じゃあ、あの人私の次に頭いいんだ。


一度見た限りでは、確かに頭の良さそうな顔してたけど…


茉依達よりも頭いいって相当だね。


「…ねぇ、梨那。これ以上ここにいたら、耳おかしくなっちゃう。早く教室行こ。」

「あ、うん。」


ほんと、凜ちゃんの言う通りだね。


こんな朝早くから迷惑だよ、あんな声出されて。


イケメンだかなんだか知らないけど、何とかしてほしいな。


私は無意識のうちに輪の中心にいる二人を睨んだ。


…っ…

今…黒髪の人と一瞬目が合ったような…

いや、気のせいだよね…?


私は慌てて視線を逸らして、校舎の中へと逃げ込んだ。





これが、私達の出会いだった……





< 13 / 359 >

この作品をシェア

pagetop