これからもずっと君のとなりに。
…へー。
あ、そう言えば望月って人聞いたことあるな…
「ねぇ、そう言えば望月って人、新入生代表挨拶してなかったっけ…?」
「そうそう。多分梨那が断ったから、望月君に回ってきたんじゃない?」
まあそうだろうね〜
じゃあ、あの人私の次に頭いいんだ。
一度見た限りでは、確かに頭の良さそうな顔してたけど…
茉依達よりも頭いいって相当だね。
「…ねぇ、梨那。これ以上ここにいたら、耳おかしくなっちゃう。早く教室行こ。」
「あ、うん。」
ほんと、凜ちゃんの言う通りだね。
こんな朝早くから迷惑だよ、あんな声出されて。
イケメンだかなんだか知らないけど、何とかしてほしいな。
私は無意識のうちに輪の中心にいる二人を睨んだ。
…っ…
今…黒髪の人と一瞬目が合ったような…
いや、気のせいだよね…?
私は慌てて視線を逸らして、校舎の中へと逃げ込んだ。
これが、私達の出会いだった……