これからもずっと君のとなりに。

私の頭の中では、ある一つの仮説が浮かんでいた。


それは…



“私をあいつから守るため”



いや、まさかそんなわけないよね…?

だって“あの日”まで後2か月以上ある。

それなのに………


「うーん、詳しくいつまでとは決めてないけど、せっかくだから3か月くらいは住もうって話だよ。優さんと紗希さんもいいって言ってくれたし。」


………どうして。

私の嫌な予感は当たった。


それと同時に確信した。


みんなは、“あの日”の前からあいつが動き出すことを予想して、今から泊まり込んで私を守るつもりだと。


…なんで、どうして………


もちろん、みんなの想いは嬉しい。


だけど、私はそこまでしてみんなに守ってもらおうなんて、これっぽっちも思っていない。
< 132 / 359 >

この作品をシェア

pagetop