これからもずっと君のとなりに。
「え、私の特等席……!?何それ、初めて聞いた…」
私がびっくりして目をパチパチさせていると、優斗くんが私の頭をクシャッと撫でた。
「ちゃんと見てろよ。俺がバスケをやるのはお前のためだからな。」
そう言う優斗くんは、私の大好きな陽だまりのような優しい笑顔だった。
「う、うん、ここでちゃんと見てる…//」
優斗くんの眩しすぎる笑顔に、そう答えるのが精一杯だった。
「ん、いい子。じゃあ、ちょっと充電させてもらおうかな。」
充電って何をされるのかと思いきや、優斗くんはいきなり私を抱きしめた。
「え、待ってやばい、優斗くんって人前であんなことするタイプなの…?」
「普段とのギャップがヤバイって…!」
「いいなぁ、あんなこと梨那ちゃんにしかしないよね…。羨ましいな…」
あちこちでヒソヒソと話す声が聞こえる。