これからもずっと君のとなりに。

す、すごい…

私は、間近で見る二人の白熱したプレイに圧倒されていた。


今のところ7対6の一点差で優斗くんが勝っている。


しかし、5分過ぎた辺りから優斗くんが先にバテ始めた。


いつも体育を真面目にやっている涼太くんとは違い、サボり気味の優斗くん。


久々に本気で運動したから疲れたのかもしれない。


パチパチパチパチ……!


私が回想していると、突然ギャラリーから拍手が聞こえた。


ハッとして見ると、どうやら涼太くんがシュートを決めたらしかった。


…ってことは、後一回涼太くんがシュートを決めたら、優斗くんが負けちゃう!


「優斗くん、絶対に最後まで諦めちゃダメだよー!優斗くんが負けたら一週間一緒にお弁当食べないんだからー!!」


私は、この場にたくさんのギャラリーがいることを忘れて、思いっきり叫んでしまった。
< 153 / 359 >

この作品をシェア

pagetop