これからもずっと君のとなりに。
「……梨那。」
「ん?何、優斗くん?」
私が優斗くんの方に視線を向けると、いきなり手首を掴まれて壁に押しつけられた。
私は、突然のことに頭が上手く回らない。
「…そんなごまかしで通用すると思ってんの?今の梨那、笑ってるつもりだろうけど、全然笑えてない。そんな切なそうな表情して、放っておけるわけないだろ?今までで一番壊れそう。」
そう言って、ギュッと抱きしめてくれる優斗くん。
私は、優斗くんのその言葉に、今までため込んでいたものが一気に溢れ出した気がした。
「うわああああああ……ヒックヒッ……どうして…………」
もう……ダメだよ…………
これ以上、見て見ぬ振りなんて出来ないよ……
この先、例えどんなに辛くても、この想いは認めざるを得ない。