これからもずっと君のとなりに。

きっと、過去にあったことが原因なんだろうけど、回数が増えたのは俺のせいなのかもしれない。

根拠はないけれど、なんとなくそんな気がしてしまう。


俺のせいなのか…?


もし、俺が梨那といることで何か苦しんでいるならば、彼女から離れた方がいいのか…?


そんな風に考えたこともあった。


だけど、その度に頭をよぎるんだ、俺と二人でいる時に見せてくれた笑顔や言葉が……ーーー




…………………………

『私は優斗くんの笑顔が大好きなの。』

『今度、優斗くんがバスケやってるとこ見てみたい。』

…………………………




あの時の言葉や笑顔はうそじゃない。


彼女は、時々自分を偽るためにうそをつくことがある。


でも、思ってもいないのに“大好き”なんて絶対に言わない。


それは彼女の瞳を見れば間違う由もない。
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