これからもずっと君のとなりに。

「分かったら、勝手にあれこれ言わないでね?後、今見たことを広めるのもなしね。今言ったこと守らなかったら、理事長に報告するから。」


まなも顔はニコニコしているけど、言っていることは普通に怖い。


理事長は優さんと紗希さんの知り合いで、梨那の過去こそ知らないものの、梨那の正体を知っている一人である。


凜とまなの圧をかけた言い方に反論する者はいなかった。


まあ、当たり前って言ったら当たり前だけどね。


さてと、まず最初は…


「望月君、悪いけど梨那を保健室まで連れて行ってくれる?」

「…あ、ああ…だが…」


若干戸惑った様子の望月君を見て、言葉を補う。


「…もちろん、事情は後でちゃんと説明するから。」

「…!分かった。」


望月君は、一言そう言って、梨那をお姫様抱っこして教室を出て行った。
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