これからもずっと君のとなりに。

そして、それ以上に黒髪の人の瞳。

何故だか分からないけど、ものすごく囚われる…


たかが二回目を合わせただけ。

しかも、そのうちの一回は遠くから。


なのに、それなのに…あの澄んだ真っ黒な瞳が私の心を揺さぶる。

どうしようもないくらいに引き込まれそうになるんだ…


「…梨那、無理しすぎだよ。」


いつの間にか私の目の前に来ていたまな。


…っ分かってるよ。


元々茉依達が私について来たのは、山崎君が信用できないからじゃない。

私がこうなるかもしれないことを予測していたから。


いつもなら、お兄ちゃん譲りのポーカーフェイスで乗り切るのに、今日はダメだった。


頬に伝わる生温かい滴。


「…ごめん、まな………」


私は涙を見られたくなくて、その場にしゃがみ込んだ。


ほんとは今すぐにでもここを立ち去りたかったけど、足がすくんで動かなかったから。
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