これからもずっと君のとなりに。
「…分かった。」
先輩は少しの沈黙ののち、大きく頷いた。
…分かってはいた。
だけど、やっぱり突然だな。
ーーー………あいつが動き出した。
私の予想に過ぎないけど、先輩がこの学校に転校して来たのは、おそらくあいつが一枚噛んでいる。
だって、今日は、5年前のあの出来事が始まりを告げた日のちょうど一か月前。
しかも、この時期の中途半端な転校。
絶対偶然なんかじゃあり得ない。
「……茉依、全員すぐ来るって。」
電話を終えたまなが私達の方まで来た。