これからもずっと君のとなりに。

* それは突然やってきた (優斗side)


優斗side♬


コンコン


「すみません、ドアを開けてもらえませんか?」


保健室の外から声をかける。


すると、中から声がして、保健の先生がドアを開けてくれた。


「あら……望月君と…宮川さん?」


中から出てきた保健の先生は、30代後半と見られる女の先生だった。


俺たちの名前を知っているのは多少気になるけど、そこには触れないでおこう。


「はい、梨那が倒れてしまって…寝かせられるベッドはありますか?」


「じゃあ、一番奥のベッドを使って。それと、彼女が倒れた原因は分かる?」


「いえ…それが俺にも良く分からないんです…。でも、過去に関係することだと思うんです。後で、梨那の親友の誰かが教えてくれると思うんですが…」


梨那をそっとベッドに寝かせながら先生の質問に答える。
< 193 / 359 >

この作品をシェア

pagetop