これからもずっと君のとなりに。
* それは突然やってきた (優斗side)
優斗side♬
コンコン
「すみません、ドアを開けてもらえませんか?」
保健室の外から声をかける。
すると、中から声がして、保健の先生がドアを開けてくれた。
「あら……望月君と…宮川さん?」
中から出てきた保健の先生は、30代後半と見られる女の先生だった。
俺たちの名前を知っているのは多少気になるけど、そこには触れないでおこう。
「はい、梨那が倒れてしまって…寝かせられるベッドはありますか?」
「じゃあ、一番奥のベッドを使って。それと、彼女が倒れた原因は分かる?」
「いえ…それが俺にも良く分からないんです…。でも、過去に関係することだと思うんです。後で、梨那の親友の誰かが教えてくれると思うんですが…」
梨那をそっとベッドに寝かせながら先生の質問に答える。