これからもずっと君のとなりに。
Story - 7 《回り出した運命の歯車》

* 迫るタイムリミット


梨那side♬






『梨那、おはよう。よく眠れた?』

『学校気をつけて行って来てね。』

『今日のテスト、途中で寝ちゃダメだよ。』


…………


…………






今日も朝から届くあいつからの大量のメッセージ。


私が転校してきた亮平くんと会った日の夜から届くようになった。


おそらく、亮平くんが私達の学校に転校してきたのは、あいつの差し金であり、あいつが動き出した合図。


だけど、それだけでなく、あいつが私に送ってくる大量のメッセージをカモフラージュする意味もあるに違いない。


私が亮平くんと会ってトラウマを起こしたことにより、みんなは亮平くんの方に探りを入れる。


それに、もし私があいつからのメッセージで様子がおかしくなっても、亮平くんのことを思い出したと言えば、ごまかしが効く。
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