これからもずっと君のとなりに。

「うるさいな…」


朝が弱い凜ちゃんが、眠そうに欠伸をしながら、不機嫌そうにボソッと呟く。


それには茉依もまなも私も苦笑い。


前回の中間試験と同じような光景。


茉依達も、全部満点とまではいかないけど、ほぼ満点だから、テストがどうだったとかいう話題には、一切興味がない。


ちなみにこの学校は、成績を張り出すことはしない。


成績を張り出すと、他の人と比べる癖がついてしまうからというような理由で、やっていないらしい。


私としてはありがたいけどね。

だって、手を抜く必要がなくなるから。


わざと手を抜く方が意外と大変。


例えば、全部90点とかにすると、怪しまれてしまうかもしれないから、あまり被らないように気をつけたりしなくちゃならない。


それはそれで面倒くさいのだ。
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