これからもずっと君のとなりに。
ほとんどの先生達は、今年の入試のトップは、本当は優斗くんではなく、私であることを知っているらしい。
だから、もし私が期末試験の合計点数がトップでも、なんら怪しまれることはない。
相変わらず騒がしい教室にため息を溢すと、自分の席に座った。
「梨那ちゃんおはようっ…。朝からちょっとお疲れモード…?」
ポニーテールを揺らしながらくるっと後ろを向くあゆみちゃん。
「…まあね。みんな月曜の朝から元気だなって…」
「そうだねっ…。みんな、テストのことで頭がいっぱいみたい…」
あゆみちゃんは、教室全体を見回して、ふふっと笑った。
…ほんと、まさしく小動物だよな…
あゆみちゃんの笑った顔を観察しながら、しみじみ思う。
「え…えっと…私の顔に何かついてる…?」