これからもずっと君のとなりに。
この私が…?
……いや、ない。
それ、絶対憧れる対象間違ってるから。
「…あゆみちゃん、それ、誰かと私、間違えてない?ほら、例えば凜ちゃんとか茉依とか…」
「いや、間違えてないよ!」
思いっきり首を振るあゆみちゃん。
「確かに、凜ちゃん達も私にはないところをたくさん持ってて…憧れるけど…でも、一番はやっぱり梨那ちゃんだよ。」
「…なん「おーい、席につけー!」
何で、と言おうとしたけど、ちょうど教室に入ってきた担任の藤出 (ふじで) 先生に遮られた。
…はあ。
今日も一日の始まりか……
窓から見える景色に目を向ける。
この景色も、後何回見られるか………
すると、制服のポケットに入っていたスマホが、タイミング良く震える。