これからもずっと君のとなりに。

いつもは、もう少し声のボリュームを落としてほしいと思うけど、今回ばかりはその声の大きさに感謝した。




ーーーーーーーー




理事長が何かを話している。


だけど、もちろん私は聞いていない。


だって、やたらに話が長いくせに、その割には形式的なことしか言わない。

校長先生もそうだ。


後3日か………


少し前まで日常だったことが日常ではなくなっていく……


その事実を、どこか客観的に捉えている自分がいることが信じられない…


「やったー!明日から夏休みだよ!どっか遊びに行こうよ。」

「いいね!私、海に行きたいなぁ。」

「よっしゃー!遊びまくるぞ!」

「おう!」


あちこちで成される会話。


同じ場所にいるのに、こんなにも生きる世界が違うみんなと私。
< 220 / 359 >

この作品をシェア

pagetop