これからもずっと君のとなりに。
「…それは、オドントグロッサムっていう花と、コリウスっていう葉っぱだよ。」
「おどんと…?梨那、難しい言葉知ってるんだな。へえ。綺麗な花だな。こっちの葉っぱも珍しい色してる。」
何も知らず、純粋に綺麗、と言う優斗くん。
まさか、そこに私の未練がましい想いがこもっているとは、つゆほども思っていないだろう………ーーー
でも、それでいいんだ………
だって、気づかれては逆に困るから………
私の最後の抵抗を…わがままを許して………
せいちゃん…きょうちゃん…
ゆっくん…まさくん………
「…でしょ?私のお気に入りの花と葉っぱなの。それじゃ、私、帰らないと。またね、優斗くん。」