これからもずっと君のとなりに。

「…それは、オドントグロッサムっていう花と、コリウスっていう葉っぱだよ。」


「おどんと…?梨那、難しい言葉知ってるんだな。へえ。綺麗な花だな。こっちの葉っぱも珍しい色してる。」


何も知らず、純粋に綺麗、と言う優斗くん。




まさか、そこに私の未練がましい想いがこもっているとは、つゆほども思っていないだろう………ーーー






でも、それでいいんだ………

だって、気づかれては逆に困るから………




私の最後の抵抗を…わがままを許して………




せいちゃん…きょうちゃん…

ゆっくん…まさくん………






「…でしょ?私のお気に入りの花と葉っぱなの。それじゃ、私、帰らないと。またね、優斗くん。」


< 232 / 359 >

この作品をシェア

pagetop