これからもずっと君のとなりに。
* 俺をもっと頼れよ? (優斗side)
優斗side♬
腕の中でスースーと寝息を立てて、気持ち良さそうに眠っている梨那。
正直、この状況に驚いていないと言ったら嘘になる。
確かに、俺と梨那の出逢いは、今朝目が合った時だと思う。
でも俺は、もっと前から梨那のことを見ていた。
だから知っていた。
縄倉達にしか本当の笑顔を見せないことも、時折見せるどこか切なそうで、苦しそうな表情も…
「…あの梨那がね。望月君、あんたすごいね。」
そう言うこいつの名は、確か須藤 凜。
こいつはいつも眠そうな顔をしてマイペースに見えるけど、見た目に反して鋭いんだよな。
他の二人も須藤の言葉に頷きながら、ジッとこっちを見つめている。
「…ねぇ、望月君。単刀直入に言うけど……梨那のこと好きだよね?」
慌てた様子もなく、至って冷静に聞く縄倉。