これからもずっと君のとなりに。
「それはまだ分からない、手紙を見たわけじゃないから。でも!!とにかく梨那ちゃんがいなくなったの!!私物もわずかだけど減ってる!!」
今にも泣き叫びそうな勢いの綾乃。
俺はその声で現実に返る。
床に落ちた紙を拾うと、封を破って、ものすごい速さで中に書かれた文章に目を通していく。
………………
………………
……くそっ!!
なんで……なんでお前はいつもそうやって一人で抱え込もうとするんだよっ!!!!
叫びたい衝動を抑えて綾乃に指示を出す。
「…綾乃。梨那がいなくなった。あいつの元へ自ら行った。今すぐそう全員に伝えろ!!」
「…!分かった!」
綾乃は涙ぐみながらも、強く頷いて部屋を飛び出していく。