これからもずっと君のとなりに。

綾乃が出て行った瞬間、我慢していた涙が一粒、頬をつたった。


俺は、その場に膝から崩れ落ちる。




梨那っ………!


どうしていつもそうやって自分を犠牲にするんだっ……?




お前が俺たちのことを大切に想ってるように、俺たちもお前が死ぬほど大切なんだよ………!


命をかけてもいいくらいに……


なのに…どうして手紙だけ残していくんだよ………っ!


お前はきっと誰もいないところで、一人で泣いていたんだろうな……


一人で苦しんだんだろうな……


ごめん……ごめん………


だけど……だけど、絶対に見つけ出す。




俺はそう決意を込めてパソコンを開く。


梨那が一人で出かけるようなことが有れば、すぐに分かるように、家の敷地全体のセンサーがなるようにプログラムしておいた。


それがならないってことは、梨那に気づかれてプログラムを書き換えられた可能性が高い。
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