これからもずっと君のとなりに。
…やっぱり。
俺の予想通りプログラムは書き換えられていて、誰かに侵入された痕跡があった。
こんなことをするのも、できるのも梨那しかいない。
俺はパソコンを閉じると、手紙と一緒に脇に抱えてリビングへと急ぐ。
リビングへ行くと、全員がそろっていた。
みんな険しい顔をして一言も話さない。
そんな中、秀が口を開いた。
「……これで全員そろったな。快斗、その手紙というのを見せてみろ。」
俺は自分の席に座ると、黙って手紙を秀に差し出した。
手紙を受け取った秀も、無言のまま手紙に目を走らせていく。
この場に緊張したような。ピリピリしたような空気が流れる。
やがて秀が手紙から目を離して一言。
「…この手紙を見る限り、梨那は自らあいつの元へ行ったとみて間違いない。」