これからもずっと君のとなりに。
ガタッ!!
秀のその言葉に反応して反射的に立ち上がったのは五人。
唯ちゃん音羽ちゃんと美里ちゃんと新也と夢奈さん。
新也は立ち上がったまま呆然としている。
改めてはっきりと言われたからだろう。
俺も新也の立場だったら、同じ行動をしていると思う。
新也も俺と同じくらい極度のブラコンで、梨那が絡むと、途端に落ち着きがなくなるから。
他の四人は、今にも泣きそうな表情をしていた。
唯ちゃんと夢奈さんに至っては、もう泣いている。
「どうして……」
唯ちゃんが声にならない声で呟いている。
「…秀。その手紙、最初は俺たち全員に向けてだけど、ちゃんと一人一人別々になってるよな?辛いかもだけど、読んだ方がいいんじゃねーか?何か分かるかもだし、俺もまだ自分の分のは読んでない。」