これからもずっと君のとなりに。

ガタッ!!


秀のその言葉に反応して反射的に立ち上がったのは五人。


唯ちゃん音羽ちゃんと美里ちゃんと新也と夢奈さん。


新也は立ち上がったまま呆然としている。


改めてはっきりと言われたからだろう。


俺も新也の立場だったら、同じ行動をしていると思う。


新也も俺と同じくらい極度のブラコンで、梨那が絡むと、途端に落ち着きがなくなるから。


他の四人は、今にも泣きそうな表情をしていた。


唯ちゃんと夢奈さんに至っては、もう泣いている。


「どうして……」


唯ちゃんが声にならない声で呟いている。


「…秀。その手紙、最初は俺たち全員に向けてだけど、ちゃんと一人一人別々になってるよな?辛いかもだけど、読んだ方がいいんじゃねーか?何か分かるかもだし、俺もまだ自分の分のは読んでない。」
< 256 / 359 >

この作品をシェア

pagetop