これからもずっと君のとなりに。

* 私の存在価値って何…?


梨那side♬



何かがぼんやりと視界に映る。


目を開けて一番最初に映ったのは、どこかの部屋の天井。


…ああ。

私、彰のところに来たんだっけ…


重たい体をゆっくりと起こす。


…シャワーでも浴びようかな。


「梨那さま、お目覚めですか?」


突然部屋の中に誰かの声が聞こえて辺りを見回すと、部屋の扉の前に誰かが立っていた。


「青山……」


その誰かというのは青山だった。


彰の部下的存在の人らしく、いつも彰と一緒にいる。


私の食事を用意してくれるのも青山。


彰は基本的に私のことを独占しようとするため、基本、自分以外の人と接触しないように私を部屋に閉じ込める。


もちろん、部屋にはお風呂やトイレはある。


だけど、青山は特別。
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