これからもずっと君のとなりに。



ーーーーーーーー




外の玄関で待つこと10分。


俺の家の玄関の前に、黒いベンツが止まった。


あれからちょうど20分だ。


…それより、ベンツって高級車じゃねーか!?


俺が驚いて目を白黒させていると、運転席からメガネをかけた、いかにも仕事の出来そうな若い男の人が降りてきた。


「望月 優斗さまでお間違いないでしょうか?」

「はい、そうですが……」


俺は戸惑いつつも、肯定する。


「お待たせして申し訳ありません。私、優斗さま達を迎えに行くようにと仰せつかりました、山吹と申します。どうぞ、後ろの席にお乗りください。」


敬語を使われる上、丁寧に頭を下げられ、頭はもうパンク寸前だったが、とりあえず言われた通り、後ろの席に乗る。


「優斗!」

「涼太!」


そこには先客があったようで。
< 271 / 359 >

この作品をシェア

pagetop