これからもずっと君のとなりに。
「あのー、一応、僕もいるからね?」
そう言って助手席からひょこっと顔を出したのは、あの時の先輩。
名前は確か……園田…園田……なんだっけ?
「僕の名前、忘れたんでしょ?」
「…すみません。」
「いや、あの時ちゃんと名前言わなかったから。僕の名前は、園田 亮平。よろしく。あ、二人のことは知ってるから大丈夫だよ。」
こうやって見ると、やっぱり顔整ってるよな。
頑張って笑顔を作っているみたいだったけど、その顔は、とても悲しそうだった。
「…あの、山吹さん。一つ聞いてもいいですか?」
俺は、車を走らせている山吹さんに声をかける。
「はい、なんでしょう?」
「あの…梨那とはどんな関係なんですか?」
気になっていたことをストレートに聞いてみる。