これからもずっと君のとなりに。
「ふふっ…。気になりますか?」
俺の質問に、少し笑みをこぼした山吹さん。
「……っ//それは…まあ、はい…」
確信をつかれて、少し言葉に詰まった。
「大丈夫ですよ、優斗さまが気にするようなことはございませんから。私はただ、梨那さまのお父様にお仕えしているだけですので。」
お父様に仕えるって……
梨那の父さんって、一体何者……?
俺の頭の中は、それこそもうハテナマークでいっぱいだった。
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「着きました。」
………………
………………
俺は目の前の豪邸とも言える家に、目が点になっていた。
「……ここ?」
やっと出た言葉がそれだった。
隣を見れば、涼太も先輩も、呆然としていた。
「先輩も、梨那の家に来たことはないんですか?」
「あ、ああ。初めて来た……」