これからもずっと君のとなりに。

……っ!

梨那から手紙……?


俺は震える手で手紙を受け取る。


表には、“優斗くんへ”と丁寧に書いてある。


この丸っこくて可愛い字は、見覚えがある。


先日、梨那からもらったクッキーの袋にも書いてあった。




“優斗くんへ


今優斗くんがこの手紙を読んでるってことは、私は今そこにはいないよね。


何も言わないで突然いなくなって、ごめんね。


お兄ちゃん達から聞いたかな。


私にはね、自由に過ごせるタイムリミットがあったの。


それは、私の16歳の誕生日まで。


そして、隠していてごめんね。


私の本当の名前は神山 梨那です。


優斗くんなら知っているかな?


5年前、私は、私のせいで享にぃの親友を四人も死なせたの…


私自身もある人に一か月誘拐、監禁されて、数えきれないほど犯された。
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