これからもずっと君のとなりに。
分からない……分からないっ………!
でも、もしそうだとしたら、俺は好きな女に守られたことになる。
情けない……
好きな女の一人も守れなくて、苦しみにすら気づけないなんてっ………
「…梨那はね、昔から我慢する子だった。私達にも本音を隠して、いつも自分じゃない誰かを優先するの。」
昔を思い出すように、どこか遠い目をしながら話す、梨那のお母様。
「だから、そこに書かれていることは、面と向かって直接言えなかった梨那の本音が詰まってるのよ。素直な梨那の気持ちが。」
…っ梨那の、本音と…素直な気持ち……
分かる……だって、梨那はいつも、自分のことは多く語らなかった……
彼女が唯一俺に話してくれた素直な気持ちといえば……
『私は、優斗くんの笑顔が大好きなの。』
………………
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