これからもずっと君のとなりに。
私に、どこか行きたいところはないって聞いたってことは、元から出かけるつもりだったのだろう。
だけど、出かける時、遅くなるとは言っていなかった。
それに、青山の姿も見えない。
彰が仕事でいない場合、青山が様子を見にくることもあった。
もしかしてこれも、出かける前の彰の態度が関係しているのだろうか。
ベッドに横になって、しばらく考えてみたけど、答えなんか出るわけなくて、そっと目を瞑った。
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……………………
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……な…ぃな…………りな………
りなっ………りなっ………!
ん………?
誰かが呼んでいる………?
なんだか懐かしい声だ……
私を呼んでいるのは一体誰………?
「……な…りな……りなっ!!!!」
「んっ……」
私を呼ぶ大きな声に、意識が一気に覚醒した。