これからもずっと君のとなりに。
私を呼ぶ大きな声に、意識が一気に覚醒した。
目を擦りながらゆっくり目を開ける。
するとそこには………
「……ゆ…うと……くん………?」
私がこの世界で一番大好きな人が、必死な表情で私の顔を覗き込んでいた。
「良かった………!梨那っ………!」
ギュッと私を抱きしめてくる優斗くん。
……え?
なに……これは一体どういうことなの………?
この状況に全くついていけない私。
……もしかして私、夢を見ているの………?
無意識のうちに優斗くんに会いたいと想ってしまったの……?
だから、こんな……
ムニッと自分のほっぺたを摘んでみる。
だけど………
「痛くない……」
だったら、これは現実なの……?
でも、こんなところに優斗くんがいるはずがない。
どうして………
私の頭の中は、さらに混乱を極めていた。