これからもずっと君のとなりに。

未だ私を抱きしめて、私の名前を呼びながら泣いている優斗くん。


夢か現実か分からない……


でも、優斗くんの腕に包まれたこの温もりを素直に暖かい、そう想ってしまった……




「…梨那、ごめんな……!だけど、助けに来たから、今から俺らと一緒に梨那の家へ帰ろうっ………?」


再び私をギュッと抱きしめながら話す優斗くん。


本当に暖かい……


あれから、どのくらいかも分からないくらい長い間、ずっとこの部屋にいた。


窓もなく、することといえば、彰に犯されるか、たまに食事をするか、お風呂に入るか、それくらいだった。


後の時間は、何をするでもなく、ただただぼーっとして過ごしていた。


だから、私は完全に冷めきっていて、生きる気力すら失っていた。




でも、優斗くんの温もりに包まれた瞬間、優斗くんやみんなと過ごしていたあの頃を思い出すように、胸に何かがこみ上げてきた気がしたんだ…


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