これからもずっと君のとなりに。
だからこそ、この夢が終わってしまうのが辛い………
神様は意地悪だ……
私はもうこんなにボロボロなのに……
戻れるはずのない、優斗くんの腕の中にいる夢を見せるなんて………
「……梨那…もしかして、帰るのが嫌なのかっ………?」
そう言う優斗くんの声は掠れていて、とても小さかった。
…ううん、帰るのが嫌だなんて、そんなはずがない。
「…違う。そうじゃ、ない……。ただ、こんな夢を見せるなんて、神様は意地悪だなって………」
そう言いながら、無意識のうちに、たくさん涙を流していた私。
…ああ。
やっぱり優斗くんは、私を翻弄する天才だよ。
私がこんなにも突き動かされるのは優斗くんだけ。
お兄ちゃん達だってパパやママだって、みん
なだって大切。
だけど、優斗くんはそれ以上に大切で、いつだって優斗くんの全てで私の心を乱してくるんだ…