これからもずっと君のとなりに。


ーーーーーーーー




「彰が、そんなことを………?」


優斗くんの話を聞いた私は、信じられない思いでいっぱいだった。


だって、彰が自ら優斗くん達に私の居場所を教えたなんて…


それに、私にあれだけ異常に執着していた彰が……


「…あいつはさ、梨那を無理やり自分のものにすれば、お前の心もいつか手に入ると思ってたんじゃねーのか?」


私の、心………?


でも、彰はそんなこと、言ったことないし、そんな素振りも見せたことはない…


彰は、たとえ私が彰と一緒にいることを望んでいなくても、私がいればそれでいい、みたいな、いつもそんな感じだった……


じゃなきゃ、きょうちゃん達を殺したりしないはず…


「…だけど、今になって、それは違うって気づいた。無理やり自分のものにしても、心は空っぽ。中身は伴わないってことに。」
< 297 / 359 >

この作品をシェア

pagetop