これからもずっと君のとなりに。

「…っ不安だよ。だって、私、何も言わずに勝手にいなくなちゃったから……。どう思ってるのかなって……」


もし…なんで帰ってきたの、なんて言われたりしたら……


考えれば考えるほど、負の連鎖に陥る。


「…梨那が一番知ってるんじゃないのか。お前のお兄さん達がお前をどれだけ大切にしてきてくれたか。」


……!


そうだ。


私、何に悩んでたんだろう…


お兄ちゃん達は、どんな私も受け入れてくれて、見守ってくれて、すごく大切にしてくれた。


そんなお兄ちゃん達が、そんなこと言うはずない。


きっと、むしろ、死ぬほど心配していたに違いない。


「…お兄ちゃん達は、いつも私のこと、すごく大切にしてくれた。どんな私でも、大好きって言ってくれた。だから、きっと私のこと、心配してると思う……」
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