これからもずっと君のとなりに。
まあそんなことされても、痛くも痒くもないけどね。
大体、喧嘩売る相手を間違えたと思う。
あんな何もやってなさそうなおばさんが、私達に勝てるわけないんだから。
店員さんには感謝されたけど、おかげで悪目立ちしちゃったし。
「ごめんね、私が適当に流したから。それより、早く行こ?ここにいるのなんか気まずいし。」
私達は、気まずさと苛立ちから速やかにその場を後にした。
階を移動して、やって来たのは、大企業神山グループが経営するブランド店H&D。
H&Dは略称で、正しくはHope&Dream。
他のお店に比べて、あきらかに商品の価格が高い高級ブランドだ。
ここに来るのは随分久しぶりだな。
しばらく来ていなかったけど、ここは私が気に入っているお店の一つ。
私達は手分けして、お兄ちゃん達に似合いそうな物を探す。