これからもずっと君のとなりに。
すると、背後から遠慮気味な店員さんの声が聞こえた。
「いらっしゃいませ。あの…何かお探しですか…?」
私が振り向くと、そこにいたのはまだ若い女性の店員さんだった。
この人、新人さんかな。
見たことない。
私は一度会った人は、必ず顔を忘れないから、多分そうだと思う。
…それにしても、なんか居心地悪いなぁ。
まあ、いかにも女子高生な私達が、子どもだけでこの店に来たからだと思うけど、さっきから探るような目線が痛い。
私はそんなことを考えながらも、堂々とした態度で自然に口を開く。
「あ、はい。明日、私の兄と兄の親友が誕生日で、色違いのネックレスをプレゼントしたいと思っているんですけれど…」
「…なるほど。お兄様とその親友に色違いのネックレスですか…」
私のその口調に、なんとなくどこかのお嬢様だと思ってくれたみたいだ。