これからもずっと君のとなりに。
すると、凜ちゃんが小声で耳打ちしてきた。
「梨那がなんの躊躇いもなく、そのネックレス買うって言ったからちょっと戸惑ってるだけ。いくらお嬢様とは言え、このネックレス二つ分の大金持ち歩いてる人、普通いないから。」
あ、そうゆうこと。
私がなんかやらかしちゃったのかと思った。
でも、そう思うのも仕方ないか。
桜川高校は偏差値は高いけど、お嬢様や御曹司は数えるほどしかいない。
私達が中学まで通っていた白百合女子の方が、お嬢様が多い。
「あの…お支払いは現金でよろしいでしょうか…?」
「あ、すみません、カードでお願いします。」
私はそう言って、財布の中からブラックカードを取り出した。
ブラックカードは超超お金持ちしか持てない特別なカードだったりする。