これからもずっと君のとなりに。
「あの店員さん、かなり動揺してたね。」
「まあ普通の反応だと思うけどね。」
「でも、梨那の正体知ったら、もっと驚くんじゃない?」
上から順にまな、凜ちゃん、茉依。
「…茉依、そういうこと言わない。誰がどこで聞いてるんだか分からないんだから。」
ったく、今は幸い私達以外にお客さんがいなかったから良かったけど、じゃなかったら確実に怪しまれてたよ。
何たって、私の素性は極秘だからね。
「ごめんごめん。でも、あの店員さん多分今頃立花 (たちばな) さんから教えてもらってるんじゃない?だって、ここの店員が梨那を知らないって、問題でしょ?」
少し声を潜めて話す茉依の言うことは、当たっている。
ここの店員さんは、基本的に私のことを知っている。
私の本当の姿も、この姿をしている理由も。