これからもずっと君のとなりに。
そうじゃないと、私がこのお店を利用しずらくなるから。
そのせいで、ここの店員になるには、相当の信頼がないとなれないから、そこはちょっと申し訳ないなと思ったりもする。
茉依がさっき言った立花さんというのは、本名立花 杏 (たちばな あん)。
私とは顔なじみのここのお店の担当責任者さん。
杏ちゃんはママの知り合いで、彼女とは小さい頃から付き合いがあるため、私の正体はもちろん、“アレ”を知っている一人でもある。
待つこと時間にして20分くらいだろうか。
先ほどの店員さんがネックレスを手に戻ってきた。
「遅くなってしまい、大変申し訳ございません。こちらでよろしいでしょうか?」
見ると、ネックレスにはきれいにイニシャルが入っていた。
「いえ、全然大丈夫です。ありがとうございます。」