これからもずっと君のとなりに。

そうじゃないと、私がこのお店を利用しずらくなるから。


そのせいで、ここの店員になるには、相当の信頼がないとなれないから、そこはちょっと申し訳ないなと思ったりもする。


茉依がさっき言った立花さんというのは、本名立花 杏 (たちばな あん)。


私とは顔なじみのここのお店の担当責任者さん。


杏ちゃんはママの知り合いで、彼女とは小さい頃から付き合いがあるため、私の正体はもちろん、“アレ”を知っている一人でもある。


待つこと時間にして20分くらいだろうか。


先ほどの店員さんがネックレスを手に戻ってきた。


「遅くなってしまい、大変申し訳ございません。こちらでよろしいでしょうか?」


見ると、ネックレスにはきれいにイニシャルが入っていた。


「いえ、全然大丈夫です。ありがとうございます。」
< 55 / 359 >

この作品をシェア

pagetop