これからもずっと君のとなりに。

* ごめんね、優斗くん…


梨那side♬


やばい、やばいよー!

私は今かなり焦っていた。


何故かと言うと、ママのご飯が美味しくてゆっくり食べていたら、遅刻しそうなことを忘れていたこと。


“ピンポーン”


うそ、茉依達もう来たの〜!


「ママー!あと1分で行くからって言っといてー!」


洗面所から、リビングにいるであろうママに向かって叫ぶ私。


とにかく急いで、いつもの2倍の速さで身支度を整えると、玄関へ向かう。


「ごめん、遅れた…。」


茉依達はいつも時間通りに迎えに来てくれるのに…


なんか最近こういうことが多い気がする。


いつからだろう。

…優斗くんと出逢ってからかな…


いつもは出来ていたはずのことが出来なかったり、優斗くんを前にすると動揺してしまったり。


寝ても起きても、どこか頭の片隅に優斗くんがいる。
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