これからもずっと君のとなりに。
優斗くんに手を握られてやって来たのは、いつも二人でお昼を食べているあき教室。
中に入っても優斗くんは手を握ったまま。
それどころか、一言も話さない。
やっぱり…なんか怒ってる?
ずっと黙ったままの優斗くんに不安を覚え、おそるおそる口を開く。
「優斗く…きゃっ!」
しかし、途中で腕を引っ張られて、バランスを崩してしまった。
「ごめん…しばらくこうさせて。」
耳元で優斗くんの声がして、優斗くんに抱きしめられたのだと分かった。
「うん……」
優斗くんのいつもとは違う、少しか細い声にどうしたんだろうと思ったけど、今はただ優斗くんのこの温もりを感じていたかった。
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やがて、優斗くんは、私を抱きしめたまま小さな声で話し始めた。