これからもずっと君のとなりに。
「ごめん…梨那。」
急に謝られて、私の胸はドクンと嫌な音を立てた。
「どうして…急に謝るの…?」
私は震える声でなんとか言葉を絞り出した。
「…俺前にさ、何があっても梨那のそばにいるって言っただろ?だけど、これじゃ俺が梨那にそばにいてもらってるみたいだ…」
覇気を感じられない優斗くんの声に、別人なんじゃないかとすら思えてくる。
「…どうして、そう思うの?」
「…梨那は気付いてないと思うけど、梨那は男女問わず人気者なんだ。さっきだって、クラス中の奴らが梨那の笑顔に見惚れてた。だから…梨那がいつか俺の手の届かないところに行っちゃいそうで…怖くなったんだ…」
私は、その言葉を聞いて二つの気持ちが生まれた。
一つは、嬉しいという気持ち。
だって、あんな風に思うのは、優斗くんが私を必要としてくれている証拠。