これからもずっと君のとなりに。
Story - 3 《束の間の休息》
* 懐かしい夢
梨那side♬
「ただいま…」
自分で鍵を開けて家に入る。
パパは昼間は日本にある本社に出勤しているので、家にはいない。
ママも、今日はみんなが来るので、出かけている。
よって、今家にいるのは私一人。
多分、もうすぐ茉依達が家に来ると思うけど…
はあ…
最近、ただでさえ優斗くんのことで頭がいっぱいだったのに…
今日の昼休みの出来事のせいで、今の私の頭の中のほとんどは優斗くんのこと。
…“手の届かないところに行っちゃいそうで怖い”か……
私なんか優斗くんにそこまで想われる価値なんてないのに…
あの時の優斗くんを思い出すたびに痛いくらいに心臓が暴れだす。
すると、スマホがピロリン♪と鳴ったので確認すれば、茉依達が来たみたいだった。
私は重い足取りで玄関に向かい、ドアを開ける。